アセンデンテの占星術ベーシックのコースの中の実践練習の一つに、「星読みワーク」というのがあります。

実際の現場でこうやって読むといいよ、というサンプルテンプレートを参考にして、そこに天体のキーワードや特徴を教材カードから選んではめ込んで読んでいく、という単純なもの。

しかし、これがすごい!!

毎回、このワークの時には、生徒さんたちに衝撃が走ります。

「私にも読める!!!」って。

最初はただサンプル文章を追いかけ、キーワードを選ぶのにも手こずり、棒読み状態。それでも、なんとなくこれでセッションの組み立てができそう、と感じます。

でも、そこから、私が一度、その文章をベースに、多少のアレンジを加えて臨場感たっぷりに読んでいくというのを見せると、生徒さんたちの顔が変わります。

え?これ、サンプル文章の順番に、この通りに(抑揚とか言葉のアレンジはあっても)読んでるだけなのに、セッション受けてるみたい!!! と、まるで狐に包まれたような気分になるらしいです。


今回の生徒さんからは、「まるで詐欺師のようですね」と言われました。爆笑

そしてそこから一気に、生徒さんたちの星読み「ワーク」が、命を吹き込まれたように星読み「セッション」へと変わっていくのです。

まさか、この文章のままずっとセッションをしているわけではないですが、セッションということ自体をやったことがない、どうとっかかりを作ればいいのかわからない、どの順番で話せばいいのかわからない、言葉がうまく出てこない、という人には、ものすごいお助けツールになることは間違いありません。

私自身も、自分が占星術を初めて学んだ時、このメソッドに衝撃を受けたし、素晴らしい教材だと思いました。

しかも、この星読みワークの単純なサンプルテンプレートの中に、セッションでは、こういう割合で物事伝えたら相手が受け取りやすいよ、という脳科学的なメソッドもさらっと組み込まれてる。

この割合というのは、伝える相手にとっての、ネガティブな情報と、ポジティブな情報の割合のこと。

クライアントさんにとって、本当に成長するポイントは実はネガティブに聞こえる情報なんだけど、それを前面に押し出すと、伝わらない。それどころか、嫌なことばっかり言う占星術家さん、というレッテルさえ貼られてしまう。(本当はめっちゃ優しいのにね。)

ポジティブな情報は受け取りやすいし、気分も上がる。だからもっと聞きたいと思う。だけどこれだと、大きな成長には繋がりにくいのです。今の自分の殻を破りたい、と願っているときは、これだけだと難しいんですね。

だから、ネガティブな情報は、ポジティブな情報と、程よくブレンドしてお渡しする。 その割合としては、ポジティブ2−3に対して、ネガティブは1くらいまで。それでもネガティブが多いくらいかもしれない。

なぜなら、人は、自分にとってネガティブな情報とポジティブな情報を天秤にかけた時、ネガティブな情報の方が重く、大きく感じやすいからです。

そして、極め付けは、ネガティブな情報は、必ずポジティブな情報で、サンドイッチにする、ということ。これは、セッションに限らず人に何かちょっと耳痛いことを伝えなくちゃいけない時に、覚えておくと必ず役立ちます。

特にセッションは、最初と最後が相手の印象に残りやすいため、
ポジティブで始まり、ポジティブで終わる。というのが鉄則。
間違っても、ネガティブなまま「さようなら」しないでね。

これは、セッションをする自分のためだけではなく、お伝えする相手にとって絶対的に大切なことで、この順番でお渡しすることで、お相手が「受け取りやすく」「実行に移しやすく」なるのです。

こんなセオリーが、短いサンプル文章の中に組み込まれている星読みワーク。

何度も読み込み、生徒さん同士で読み合い、言葉に出していくことで、このベースが自分の中に培われ、言葉が自然に出てくるようになります。

回を重ねるごとに、言葉が乗ってくる星読みワーク。
今週も生徒さんたちと一緒に取り組むのが楽しみです。