今週のアストロマップのクラスでは、『シャドー天体』を取り上げました。
これは、何もマップの技法だけに限った考え方ではなく、ホロスコープ読みの時にも、この目線で見ていくことで、自分の深く根付いた問題の根っこにたどり着くことが可能です。
シャドー天体の考え方は、『自分の中に持っている10天体は、人生のどこかの時点で、使っていく自分の「一部」である』という考え方が前提となっています。
つまり、
自分のホロスコープの中に、「ここ刺激受けたらキツイんちゃう?」っていう種があって、そこを、何らかの形で突かれると、発動してしまうということですね。
ただ発動するだけならいいんですが、本人が、その部分を自分の一部である、原因が自分にあると認識できない場合、その事象を受け止められず、抑圧してしまったりします。
そうすると、一旦は表層から姿を消します。
けれど、火種がなくなった訳ではないから、またその同じ場所がトランジットや進行天体、場所移動になどによって、何らかの刺激を受けた時、待ち構えていたかのように再浮上する。
しかもその時には、前回よりも抑圧されていた分、勢いが増してきてしまいます。
こうして、立派なシャドー天体が誕生するわけです。
シャドーは自分自身の統合への道
シャドー天体を特定することは、怖がる要素を増やすことが目的じゃなく、何度も繰り返して起こる自分の苦しいパターンの根っこを癒すというところに繋がっていきます。
ただこれ、なかなかにやっぱりトピックとしてはヘビー。
特定するのもそんなに容易ではないし、シャドーが特定できても、それを実際に乗り越えていくとなると、試行錯誤が必要になります。
伝える側の私も、めちゃくちゃ今週は気を張ってました。
マップ全クラスへのシャドー天体の講義をやっと終え、ちょっと抜け殻気味。
忘れないうちにと、この記事を書いています。
シャドーって名前がついているのと、何度も戻ってくる問題の根っこという性質上、できるなら、考えたくない、知りたくない分野と思われることも多いかもしれません。
でもね、そもそも「自分」の中には、いろんな要素が入り混じっていて、私達人間は、ちっともシンプルじゃないんですよね。矛盾だらけなものが、自分の中にごちゃごちゃっと入り混じっているんです。
この要素は良くて、これは悪い、だから要らない?
それは、誰が決めれることなんでしょう。
全て必要だから存在しているし、成長に応じて、今は上手に使えなくても、いずれ使えるようになる。
その途中段階で、使いづらかったから、その時の自分にはまだ使いこなせなかったから、シャドーとなってしまって、その後忌み嫌われてしまう問題を、起こす種となってしまっているもの。
もう、シャドーの濡れ衣、晴らしてあげてもいいよね。
解放してあげてもいいよね。
何でもそうなんだけど、受け入れることからしか、本当の意味での強みは出てきません。
真の解放は、認め、融合するところから。そうすれば、その先が見えてくる。
影は、光が当たることによって起こるものだから、シャドーを受け入れることは、それに付随する光もまた見つけることができるということでもあるんですよね。
ホロスコープから割り出したものじゃなくても、人生の中で、何か問題が繰り返している時などに、それを拒否し続けるのではなく、容認していくというのは、とても大事なステップになりますよね。
占星術においてのシャドー天体の特定は、違った角度から、その原因特定のヒントを得られる、だから、取り組み方も見えやすい。ただそれだけのことです。
ぐるぐると道に迷い、うまく抜け出せない。
そんな時に、こんな方向からのアプローチも、選択肢に入れてみてもいいかもですよ。
アセンデンテ代表・クリエイティブ・プロデューサー
占星術・アストロマップ講座 担当
オーストラリアで風水師として20年、鑑定や風水師を輩出してきた経験をもとに、占星術と風水を取り入れたアストロマップを専門とする。深い洞察とアクションに移しやすい教えで、生徒からの信頼も厚い。
オーストラリア・サンシャインコーストの海辺に暮らす。