『風の時代に移行してきている』と、占星術業界だけでなく、あらゆるところで耳にします。
もういい加減うんざりしている人も多いかもしれませんね。
でも、確かに、星が伝えてくるのは、 宇宙の意図が風に向いている、ということ。
じゃあ、風の時代って、結局一体どんな感じなんだろう。 と、今更ながら、考え込んでしまいました。
軽やかに、縛られず、対等の関係性で、個を大事にして生きる。 囲い込むのではなく、シェアし合って、生きる。
だから、どういうことよ?! 分かるんだけど、イマイチ教科書的な感じが拭えない。
私にとっては、風のエレメントとは、正直に白状すると、 いまいち捉えにくいんです。なぜかというと、自分のネイタル(出生図)の中に風の要素が微塵もないから。笑
風の軽やかさとか、情報処理の速さとか、いいなぁって憧れの目で見ていたりするわけなんですね。だからこそ、風の到来を、感覚ではなくて、もうちょいしっかり考えてみようと思いました。お付き合いいただけたら嬉しいです。
生命の樹から考えてみた
宇宙の縮図とも言われる神秘の叡智、生命の樹。
そうだ、生命の樹で考えてみよう!!
生命の樹とは、10個のセフィロトと呼ばれる球体が連なって、 まるで樹のような形に配列されている神聖幾何学。そして、その球体は、占星術の10天体ともそれぞれ対応しています。
この生命の樹は、目にも美しいんですが、 ここに当てはめて見ていくことで、 自分の人生がどのように構成されていて、 どこでスタックしやすいのか、何をゴールとしているのか、などが分かりやすくなったりします。
生命の樹は最初ははっきり言ってとっつきにくく、 難しく感じたりするんですが、一度分かってくると、人生の道筋や、物事の成り立ち、 などをめちゃくちゃ具体的にできる便利なツールなんですよね。
アセンデンテでは、この生命の樹を使って、 ビジネスのゴール設定や、ブランディングに役立てたりしています。
この生命の樹は、 宇宙から降りてきたエネルギーが、どうこの世界に着地し、現実化していくのか、 という「上からの流れ」を見ることもできると同時に、現在を生きる私たちが、神聖で大いなる意識にどう成長していくのか、 という「下から上に昇る流れ」も見ることができます。
上から、火、風、水、土という順番で定着していく、という説と、 火、水、風、土という順番で定着していく、という説があります。
どちらの説も説得力があるので、どちらを適用してもいいと思うんですが、私は、火、水、風、土の定着の流れの方がイメージがしやすいので、 こちらを採用します。 (なぜか、というのは長くなるので省略します)
これで見た時、風のエリアに分布する球体たちの中心に位置するのは、 太陽を表す球体。
太陽を取り巻くように、火星、木星、水星、金星、月、が配置され、 ここで、世界を実際に形成していく段階に入ると言われているエリアです。
ここから考えると、「風」は、実際の世界にフィットするように、 形を整えていくエネルギー。 「イメージだけではあかんねん、実践的に使えるものでないと」 というところにまで落とし込むから、現実社会に適応させることができる。
そして、その中心にあるのは、太陽である「自分自身」。
宇宙からのエネルギーが現実化していく生命の樹の下降のラインにおいて、 受け取って感じ、共感したメッセージを、
- 「自分は」それをどう思うのか。
- 「自分は」それをどうしたいのか。
- 「自分は」どんな意図をそこに乗せるのか。
- 「自分は」どんな表現をしたいのか。
- 「自分にとって」そこからの喜びはなんなのか。
- 「自分にとって」興味が湧くのはどの部分なのか。
というところが核となって、
拡がりもするし、実際の行動も起こせるし、 一般化して、自分の日々の生活も気づけば変わっていく。
情報社会が加速するとか、そんな風に言われているのは、誰が合ってる、間違ってる、という概念が消えて、それぞれが「自分の」意見である太陽を大事にして、 個々が思うことを、自分なりの方法で、自由に拡げていくから、ではないかと思うんです。
何が本当かわからない、情報に翻弄される、となってしまうのは、 「自分」が何を感じたのかを、自由に語っていいんだ、ってことを 自分に許していないからかもしれない。
自分にとっての正解は、自分にしかわからない。 隣の人との正解が違っているのも当たり前。
ある意味、なんでも知りたい、正解が知りたい、という時代は過ぎて、 自分にとって必要なことを、必要な塩梅で知っていく 取捨選択をしていく、逆に受け取っていく情報は狭めていく、 ということなのではないかと思う。
下からの流れで考えた時、一番下は、土。そしてその次が風。
土の時代には、生きていくこと、安定、安心、生活の向上が中心で、 安定するための、喜び、安定するためのスキルを習得したいし、そこに興味が向く感じで、判断基準は、どれだけ安心して生活できるか。
そんなところが、生命の樹の構造からも読み取れる。
*生命の樹で土の部分にあたる所は、現実社会の象徴である地球から始まり、月、水星、金星、そして太陽につながっていく流れとなっていて、土のエリアの中心は月です。
そうして、物質的成功を求めている最中になんとなく見えてきた自分の想い。(太陽)
そこまでが土の時代の段階だったのではないだろうかと思う。ここからは、土の上の風のステージに入り、 なんとなく見えてきた「自分の想い」「自分の考え」から 始まっていく渦を作っていきます。
生活の役に立つからとか、生き延びるためとか、 そんなことからの興味や喜びではなくて、「自分」を中心におく。 誰かと足並み揃えるとかじゃなく、 「自分」を表現していく。
軽やかさの中にも、芯を持つことが大事で、 それがあれば、どんな強風にも飛ばされない。
そんな感じなのかな。
あなたはどう感じていますか? あなたの心は何を伝えてきますか?
ぜひ、あなたの意見も聞かせてくださいね!
次回『生命の樹とタロット講座は2024年10月開催』です
https://lascendente.com/project/tarot/
アセンデンテ代表・クリエイティブ・プロデューサー
占星術・アストロマップ講座 担当
オーストラリアで風水師として20年、鑑定や風水師を輩出してきた経験をもとに、占星術と風水を取り入れたアストロマップを専門とする。深い洞察とアクションに移しやすい教えで、生徒からの信頼も厚い。
オーストラリア・サンシャインコーストの海辺に暮らす。