ホロスコープの中において、幸運がもたらされる場所という観点から見ていく時に、天体なら木星の場所を確認するといいとよくいわれます。
どのサインにあって、どのハウスにあって、というところから、生まれながらに恵まれやすい場所がわかるという感じですね。
それ以外では、『パート・オブ・フォーチュン』という感受点からもみることができます。ホロスコープ上では○の中に✖️が書いてあるようなマークで表されます。
こちらは、天体がそこにあるとかではなく、計算上のポイントで、個人の「幸運のありか」「幸運が増大し、成長し獲得していく」場所を表すといわれます。
では、木星の幸運とパート・オブ・フォーチュンの幸運の違いってなんなんでしょう?
木星の幸運は、「なんだかわからないけど私ここに恵まれるんだよね」っていう、外からもたらされる感じ。人生の大きなチャンスももたらしてくれます。 こういうタイプの幸運の星の下に生まれたね、みたいな感じの場所と言えばいいのかな。
それに対し、パート・オブ・フォーチュンは、自分が目覚め、獲得していこうと思う時に、「こういう方向を目指せばここに幸運のありかはあるよ、成功への道はここにあるよ」というような場所。
自分の内側から自発的に取りに行くような感じかな。
特に物質的な成功や豊かさを得やすい場所はここだよ、というものを示してくれているのもパート・オブ・フォーチュンです。
この違いはどこから来るのかというと、パート・オブ・フォーチュンのポイントの割り出し方に関わってくると私は思っています。
パート・オブ・フォーチュンは、太陽と月とアセンダントという3つの要素を掛け合わせて計算し、割り出したポイントです。
この3つの要素は、ビックスリーとも呼ばれ、個人のホロスコープにおいて、この組み合わせだけで読み解く人もいるほど、重要な核となるものです。
つまり、パート・オブ・フォーチュンは、そんな自分の核ともなる部分を統合して出されたもの、ということになるんですね。
そして、その計算の仕方から、このポイントは、自分の太陽と月のつながりを強く意識し、協力しあって自ら成功に向かっていく時に幸運のありかとして目指すといい場所を示してくれるものになると読み解くことができるんです。
あなたのパート・オブ・フォーチュンはどこにありますか?
自分のホロスコープの中にあるパート・オブ・フォーチュンがあるサインとハウスを見ると、どんな活動やどんなエリアに向かうと豊かな幸運を獲得することができるのかを知ることが可能になります。
どのサイン?
どのハウス?
ではここで、どうやって出すのか興味がある方のために計算式を一応書いておきますね。 (出すこと自体は、ソフトが計算してくれるので簡単ですが、これを理解することで、なぜこのポイントが「幸運のありか」なのかが分かります。)
昼間に生まれた人(アセンダントーディセンダントの軸よりも上に太陽がある人)は
アセンダント+月−太陽
夜に生まれた人(アセンダントーディセンダントの軸よりも下に太陽がある人)は
アセンダント+太陽−月
*全ての度数を360度表示にして計算します*
これ、どういうことかというと、昼も夜も、太陽と月の間の距離を、アセンダントから測ったらどこになる?というのを見ています。
昼間は太陽が支配している時間帯なので、太陽から月への距離。
夜は、月が支配している時間帯なので、月から太陽への距離。
(どちらも左回りで)
それと全く同じ長さの地点が、アセンダントをスタート地点とすればどこにあるか?というのを示したのがパート・オブ・フォーチュン。
自分の内側(月)と外側(太陽)を統合させ、一丸となって、真摯に人生を歩み始めれば(アセンダント)そこに幸運はあるよ、そんなことを教えてくれているのかな、と思います。
よし、取りに行くぞ、ってやる気が湧いたら、ぜひ、自分のパート・オブ・フォーチュンを道標にしてみてください。
アセンデンテ代表・クリエイティブ・プロデューサー
占星術・アストロマップ講座 担当
オーストラリアで風水師として20年、鑑定や風水師を輩出してきた経験をもとに、占星術と風水を取り入れたアストロマップを専門とする。深い洞察とアクションに移しやすい教えで、生徒からの信頼も厚い。
オーストラリア・サンシャインコーストの海辺に暮らす。